2010年09月15日
デジタルアーツ株式会社

デジタルアーツ、独自に開発した高速プロキシアプライアンス製品を発表
国産高速プロキシ製品の投入により、Webセキュリティアプライアンス市場に新たな選択肢を提供

情報セキュリティメーカーのデジタルアーツ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:道具 登志夫、以下デジタルアーツ、証券コード2326)は、本日、国産のプロキシを搭載したアプライアンスの新製品「DigitalArts Secure Proxy Appliance(デジタルアーツ・セキュア・プロキシ・アプライアンス)」を開発し、販売することを発表します。

デジタルアーツは、1998年以来、Webアクセス通信の根幹を成すプロキシアプリケーションを、オープンソースを流用せずに自社開発してきました。現在、国内にある6,800の企業・団体や24,000の教育機関での採用実績のあるこの国産プロキシエンジンを、高い機能と汎用性をもつIBMのx86サーバー「IBM® System x®」と組み合わせることで、よりセキュアかつより高速なプロキシアプライアンスが求められている企業や教育機関のニーズに応えられるとの考えを市場に提案した結果、今回の新製品開発が実現しました。デジタルアーツは、本製品を11月下旬に出荷し、同時に各種販促活動を展開してまいります。

プロキシアプライアンス市場の現状と新製品の役割

プロキシアプライアンスとは、業務に不可欠なインターネットサービスを、安全かつ高速で効率よく運用するために、企業内LANのゲートウェイ上に設置する製品です。筺体を設置するだけで手軽に導入できるのが特長であり、同時に運用コストの低減が可能となります。また、Webフィルタリングやアンチウイルスなどといったセキュリティ対策をオプションで加えることで、よりセキュアなWebアクセス環境を実現します。

株式会社富士キメラ総研が2010年7月に発表した「ネットワークセキュリティビジネス調査総覧 2010」によると、2009年のプロキシアプライアンス市場は出荷金額で23億5,000万円と伸長傾向にある一方で、市場占有率をみるとシェアの7割を1社が占めており、他に選択肢がほとんどないのが現状です。そこで、デジタルアーツでは、「高速化」と「セキュリティ」に重点を置いた純国産のプロキシアプライアンス製品を開発、販売することとなりました。

デジタルアーツは、海外製品がシェアの大半を占める市場に純国産のプロキシアプライアンス製品を投入することで、市場のさらなる活性化に貢献するとともに、以下のような付加価値を提供します。

独自開発による世界最速レベルのアクセス処理能力
デジタルアーツが独自に開発したプロキシと「IBM® System x®」とを組み合わせたこのアプライアンス製品は、他社製品に対して約2.5倍のパフォーマンスが実証されており、超大規模企業でも対応可能な、さらなるハイパフォーマンスが実現できます。また、オプションで、第三者機関により検証された国内最高水準のブロック精度を誇るWebフィルタリングソフト「i-FILTER」の利用や、代表的なアンチウイルスエンジンとの連携も可能であり、高いセキュリティ環境を実現できます。
充実したサポート体制
海外メーカーの国内拠点が販売代理店を通じて製品サポートを行う場合、往々にして即時サポートに応じてもらえないことがあります。現在開発中のプロキシアプライアンスは、完全自社開発による純国産製品であり、ハードウェア部分のサポートも、スピードはもちろん、サポートそのものの品質に関しても、お客様にご満足いただけるものを提供できます。
高いコストパフォーマンス
プロキシアプライアンス製品は、競合製品が少ないこともあり、ユーザー数5,000~20,000の大規模モデルでは、1,500万円以上という価格帯で提供されております。今回提供予定の製品は、モデルにより異なりますが、最大で他社価格より35%程度安い価格を設定しています。

今回の新製品アプライアンスのサーバーには、IBMのx86サーバー「IBM® System x®」シリーズを採用しています。IBM独自の技術に基づく高いコストパフォーマンスや信頼性に加え、1Uサイズからエンタープライズクラスまでの幅広いラインアップにより、ユーザーのビジネスサイズや用途に合わせた最適なスペックでのアプライアンスの提供が可能になります。

各種販促活動の展開について

外部イベントへの出展
デジタルアーツは、2010年10月18日(月)より東京ビックサイトにて開催される「Security Solution 2010」に出展、そのブース内において今回のアプライアンス製品の試作機を展示するとともに、セミナーで製品を初めて一般に紹介します。
パートナー・エンドユーザー向け全国セミナーの開催
今回の新製品アプライアンスをお取扱いいただくパートナー企業の営業担当者向けおよび技術者向けのセミナーを全国6カ所(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡)で開催します。その後、エンドユーザー向けに新製品紹介セミナーを、パートナー向けと同様に全国で行う予定です。このセミナーでは、今回の新製品アプライアンスの技術的詳細や他社と比較した際の強み等を説明し、パートナーおよびエンドユーザーの双方に広く告知し、市場を喚起してまいります。
取扱いパートナーの拡大
今回の新製品アプライアンスを幅広いパートナーにお取扱いいただくため、新たなパートナープログラムによる販路の拡大を図ります。特に重要なパートナーには、個別での製品説明会や技術トレーニングを提供してまいります。また、今後IBMパートナーによる本製品アプライアンスの取り扱いを拡大していく予定です。

今回のプロキシアプライアンス製品の開発、提供、販売促進にあたり、デジタルアーツは、日本アイ・ビー・エム株式会社(本社:東京都中央区、社長:橋本 孝之、NYSE:IBM、以下:日本IBM)のパートナー支援プログラムを活用しております。製品アプライアンスの稼働検証をIBMの施設で実施したほか、今後も、エンドユーザーへの販売・サポートに必要な技術情報の提供ならびに技術支援を受けていきます。また販売促進においては、当社が出展するセミナーやイベントへのIBMの講師や説明員の派遣に加え、全国のIBMの施設をお客様セミナー会場として活用していきます。

本件に関し、日本IBMからのコメントを以下のとおりいただいています。

日本IBMは、デジタルアーツのプロキシアプライアンス製品「DigitalArts Secure Proxy Appliance」が、企業や教育機関を中心とする幅広い市場において、安全かつ高速なインターネットの普及に役立つものと考えております。今回発表の製品アプライアンスのサーバーには、高いパフォーマンスと信頼性、幅広いラインアップをもつIBMのx86サーバー「IBM® System x®」シリーズを採用いただきました。当社はこれからも、パートナー様のソリューションと組み合わせることでさらなる強みを発揮するIBMソリューションの提供を通じ、パートナー様ならびにお客様の、さらなるスマート化をご支援してまいります。

日本アイ・ビー・エム株式会社 理事 アライアンス事業 システム事業開発担当 元木 剛

デジタルアーツでは、今回実現するセキュアプロキシアプライアンスにより、より多くの企業ユーザーが安価に最適なセキュリティ環境を享受することを期待し、各種施策を強力に推進してまいります。

以上

デジタルアーツについて
デジタルアーツは、フィルタリング技術を核に、情報セキュリティ事業を展開する企業です。製品の企画・開発・販売・サポートまでを一貫して行い、国産初のWebフィルタリングソフトを市場に出したメーカーならではの付加価値を提供しています。また、フィルタリング製品の根幹を支える国内最大級の3億1,000万ページを超すデータベースと、世界27の国と地域で特許を取得した技術力が高く評価されています。Webフィルタリングソフトとして、個人向けに「i-フィルター」、企業向けに「i-FILTER」、また企業向け電子メールフィルタリングソフトとして「m-FILTER」を提供しています。
  • ※ デジタルアーツ/DIGITAL ARTS、アイフィルター/i-フィルター、i-FILTER/m-FILTERは、デジタルアーツ株式会社の登録商標です。
  • ※ その他、上に記載された会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
  • ※ IBM、IBM ロゴ、およびSystem xは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。