インフォメーション

2016/04/06
デジタルアーツ株式会社

フィルタリングの回避方法とその対策【3】 「ご存知ですか?SNSアプリやニュースアプリからもサイトの閲覧ができることを」


前々回は、『ネットワーク型フィルタリング(携帯電話回線にしか効かないフィルタリング)』の回避方法とその対策について、前回は、『ブラウザー型フィルタリング』を使っていても気を付けなければいけないiPhoneの設定について書きましたが、今回は、ブラウザー以外のアプリで不適切なサイトにアクセスできてしまうケースについて書いていきたいと思います。

iPhoneの場合は、LINEとTwitterでもサイト閲覧が可能

子どもたちの利用する代表的なSNSアプリと言えばLINEとTwitterですが、iPhone用のLINEアプリやTwitterアプリにはWebサイトを閲覧する機能が組み込まれています。そのため、不適切なサイトのURLが記載されたメッセージがLINEやTwitterに流れてきた際に、そのURLをタップすると、LINEアプリやTwitterアプリの中でその不適切なサイトを開くことが出来てしまいます。

iPhone用アプリからのWebサイト閲覧イメージ



不適切なサイトへのアクセスは検索やURL入力などの「能動的なアクセス」が大半なので、メッセージを受信してアクセスするという「受動的なアクセス」はそれらと比べると多くはありませんが、ブラウザー型フィルタリングでは防げない不適切なサイトへのアクセス手段として知っておいていただければと思います。 なお、iPhoneでLINEアプリやTwitterアプリを使わせる以上は、この抜け穴を技術的に塞ぐことはできませんので、子どもたちへの教育や家庭でのルール作りなどで対処する必要があります。

※なお、iPadやiPod touchといったほかのiOS端末でも、上記の挙動はiPhoneと同じです。

Androidの場合は、LINEやTwitterでのサイト閲覧は不可

一方、Androidの場合は、URLが記載されたメッセージがLINEやTwitterに流れてきた際に、そのURLをタップすると、端末にインストールされているブラウザーアプリでそれらのサイトを開こうとします。お子さまの端末にフィルタリング機能の付いたブラウザー(=ブラウザー型フィルタリング)がインストールされていれば、そのURLをフィルタリング機能の付いたブラウザーがブロックしますので、不適切なサイトは閲覧できません。

Android用アプリからのWebサイト閲覧イメージ



ニュースアプリにも注意が必要

「SmartNews(スマートニュース)」や「Gunosy(グノシー)」に代表されるニュースアプリを利用している方も多いと思いますが、これらのニュースアプリの「まとめ」というカテゴリにも注意が必要です。この「まとめ」カテゴリに掲載されている記事は、2ちゃんねる等の掲示板の書き込みを読みやすくまとめている「2ちゃんねるまとめサイト」と呼ばれるサイトの記事で楽しくて有益な記事もたくさんありますが、記事の中のリンクを数回タップするだけでアダルトサイト等の不適切なサイトにアクセスできてしまう記事も存在します。そして、ニュースアプリの場合はAndroidであってもニュースアプリの中でサイトを開くことができてしまうので、フィルタリング機能の付いたブラウザーでブロックすることもできません。

その対策ですが、Androidの場合はアプリフィルタリング機能でニュースアプリをブロックし、スマホからニュースを見る必要がある場合にはフィルタリング機能の付いたブラウザーでニュースサイトを閲覧させる方が良いと思います。一方、iPhoneではアプリをフィルタリングすることができませんので、前回のコラムで書いた方法でニュースアプリを入れさせないようにする必要があります。

さいごに

今回までの3回のコラムで、フィルタリングの回避方法とその対策について色々と書いてきましたが、やっていただくことは実は多くはありません。基本的には、前回の最後に書いた以下のことをやっていただければ大丈夫です。

  • ●iPhone、iPad、iPod touchなどのiOS端末は
    『ブラウザー型フィルタリング』をインストールして、「Safari」と「App Store」をオフに。

  • ●Android OS搭載のスマホ、タブレット端末は
    『ブラウザー型フィルタリング』をインストールするだけ。

  • ただし、多くの子どもたちも使っているSNSアプリやニュースアプリにもWebを閲覧する機能があることを知っていただき、それらについてはフィルタリングでブロックするか、もしくは子どもたちへの教育や家庭でのルール作りなどで対処する必要があるということを意識していただければと思います。

    なお、今回までの3回のコラムで『ブラウザー型フィルタリング』の話をしていますが、弊社の「i-フィルター」も『ブラウザー型フィルタリング』のひとつですので、興味のある方はぜひ一度「i-フィルター」製品紹介ページをご覧いただければと思います。

    ブラウザー型フィルタリングなら「i-フィルター for マルチデバイス」をおすすめします。