2016/03/04
デジタルアーツ株式会社
フィルタリングの回避方法とその対策【2】 「お子さまのiPhoneに、SafariとApp Storeが残っていませんか?」
前回は、『ネットワーク型フィルタリング(携帯電話回線にしか効かないフィルタリング)』の回避方法として、「Wi-Fi」と「Opera Mini」があるということ、それらの対策としての『ブラウザー型フィルタリング』について書きました。そして今回は、『ブラウザー型フィルタリング』を使っていても気を付けなければいけない点について書いていきたいと思います。
iPhoneの場合は、まず「Safari」をオフにすること
iPhoneに『ブラウザー型フィルタリング』をインストールしても、iPhoneに元々入っているブラウザーである「Safari」が使える状態のままだと、「Safari」を使って不適切なサイトにアクセスすることができてしまいます。これでは意味が無いので、「Safari」をオフにすることが必要です。手順は以下の通りです。
この設定によりiPhoneから「Safari」が消え、ウェブの閲覧には、フィルタリング機能の付いたブラウザーである『ブラウザー型フィルタリング』しか使えなくなります。しかし、これで設定は終わりではありません。
iPhoneの場合は、新たに「ほかのブラウザー」を入れさせないことも必要
上記の手順で「Safari」を消しても、App Storeでブラウザーを検索すれば「Firefox」「Chrome」「Yahoo!ブラウザ」など多くのブラウザーが見つかりますし、これらをインストールすれば不適切なサイトにもアクセスできてしまいます。それを防ぐためには、お子さまのiPhoneからApp Storeを消してしまうしかありません。手順は「Safari」を消す時と(1)〜(4)までは一緒で、その後に
という操作をしてください。この設定により、お子さまのiPhoneからApp Storeが消え、新たにほかのブラウザーをインストールすることができなくなります。
なお、iPhoneを使い始めてからある程度はApp Storeを消しておく方が安全ですが、新たなアプリのインストールの度に保護者がApp Storeを復活させなければいけないという手間も発生しますので、お子さまがネットに慣れてきたらApp Storeは復活させつつ、ほかのブラウザーを使用していないか保護者が定期的に確認するということでも良いと思います。
※なお、iPadやiPod touchといったほかのiOS端末でも、設定はiPhoneと同じです。
iPhoneのような手間が不要なAndroid
一方、Androidのスマホの場合は、『ブラウザー型フィルタリング』をインストールすると、スマホにインストールされている他のブラウザーは自動的に全て使えなくなります。また、Google Playから新たなブラウザーをインストールしても、それも使えなくしてくれますので、iPhoneのように保護者が色々と設定する必要はありません。
やっていただきたいことのまとめ
前回と今回の2回で書いたことをかんたんにまとめると以下の通りです。ぜひ、実践してみてください。
- ●iPhone、iPad、iPod touchなどのiOS端末は
『ブラウザー型フィルタリング』をインストールして、「Safari」と「App Store」をオフに。 - ●Android OS搭載のスマホ、タブレット端末は
『ブラウザー型フィルタリング』をインストールするだけ。
なお、『ブラウザー型フィルタリング』を適切に使っていただければ、お子さまが能動的に不適切なサイトに行くことはほぼ防ぐことができますが、ブラウザー以外のアプリでも不適切なサイトにアクセスできてしまう可能性はありますので、次回はそちらについて書きたいと思います。
また、前回から今回にかけて『ブラウザー型フィルタリング』の話をしていますが、弊社の「i-フィルター」も『ブラウザー型フィルタリング』のひとつですので、興味のある方はぜひ一度「i-フィルター」製品紹介ページをご覧いただければと思います。
ブラウザー型フィルタリングなら「i-フィルター for マルチデバイス」をおすすめします。
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