導入事例

ご担当者様の声
「サーバーとの相性、ブロック率の高さ、インターフェイスの使いやすさ、コストパフォーマンスなどを考慮」
県教育庁教育企画部 企画調査課 西村氏

福岡県教育センター

福岡県教育センター
福岡県教育センターは、教育に関する調査研究、情報教育、教職員の研修などを行なっています。
ICTの授業活用も積極的に行ない、児童生徒の学力向上に役立てているのです。

生徒への指導だけでは事故を防げない、だからこそ有害情報の物理的ブロックが必要

県教育センター情報教育部(現在、県教育庁教育企画部 企画調整課)西村衛治さん
県教育センター情報教育部
(現在、県教育庁教育企画部
企画調整課)西村衛治さん

福岡県教育センターは県下の学校の教育力向上を目指し、昭和45年に設立されました。教育に関する調査研究、教職員の資質向上に取り組むほか、情報教育も積極的に推進。県内の120を超える県立学校に早期からパソコンを導入し、授業に活用しています。各校の端末は県教育センターのサーバーを経由して、インターネットにアクセスしています。そのため各校からのWebアクセスを県教育センターでフィルタリングをかけることで、児童生徒をWeb上の不適切情報から守っています。Webフィルタリングの必要性について、県教育センター情報教育部(現在、県教育庁教育企画部企画調整課)の西村衛治さんは「交通安全指導」に例えてこう語ります。「現在のインターネット環境は、車が街にあふれはじめた頃とよく似ています。大人が"信号を守りなさい" "車に気をつけなさい"と交通ルールを指導しても、指導だけでは事故はゼロになりません。そのためガードレールを設置し、車の安全性能を高め、法を整備するなど様々な角度から安全を守るための取り組みを行なう必要があるのです。インターネットにも同じことが言えます。学校や家庭で情報モラルやリテラシーを教育し"危険なサイトに気をつけなさい"と注意しても、やはり事故が発生する恐れはあります。Webフィルタリングで有害情報を物理的にブロックできるなら、導入するのは我々の義務。そう考えた結果、私たち県教育センターでは5年前からWebフィルタリングを利用しています」

県立校では5,000台以上のパソコンを設置、端末数が多いからこそ処理速度が重要に

平成20年度にシステムを更新し、ICT活用指導力のさらなる向上を目指す福岡県教育センター
平成20年度にシステムを更新し、
ICT活用指導力のさらなる向上を目指す
福岡県教育センター

同センターでは当初他社製品を使用していましたが、平成20年10月、センター内のシステム更新に伴い「i-FILTER」の導入を決定。複数の製品をテスト運用したうえで、パフォーマンスに優れた「i-FILTER」を選んだそうです。入れ替えの決め手となったのは、「i-FILTER」の処理速度の速さ。西村さんによれば、従来製品と比べて目に見えたスピードアップを実現したそうです。「県内各校には5,000台以上もの端末が設置されています。それらが一斉に稼動するわけですから、スループットの速さは重要な課題でした。実際、入れ替えを検討したのも従来製品では処理速度に問題があったから。サーバーとの相性、ブロック率の高さ、インターフェイスの使いやすさ、コストパフォーマンスなどを考慮し、もっとも優れていたのが『i-FILTER』だったため、導入を決定しました」(西村さん)。入れ替えには、導入パートナーであるNTT西日本-九州の協力もあり、大きなトラブルもなく完了。代理店の担当者が疑問点に逐一答え、スムーズに移行を終えました。

生徒用と教師用で異なるポリシーを設定、しかも1台のサーバーで管理できるのが特長

情報教育棟のほか研修棟、宿泊棟などの施設を完備
情報教育棟のほか研修棟、
宿泊棟などの施設を完備

導入後の満足度はどうでしょうか。同センターでは、各校のパソコンで、生徒用のポリシーを設定。生徒用は、小学校、中学校、高等学校それぞれの標準設定を利用していますが、教師用は異なるフィルタリングを施しているそうです。その理由について、同じく情報教育部の児島永一さんはこう説明します。「教師はそのサイトが有害か否かを確認する必要があるので、生徒と同じフィルタリングをかけるわけにはいきません。例えば掲示板でも、教師は何を書かれているのか内容を確認しなくてはなりませんから。なにか事が起きる前に事前に手を打とうとすればするほど、調べる必要が生じるのです。そのため、ある程度は閲覧できたほうがいいということになりました」。西村さんも別の点で「i-FILTER」を高く評価します。「各校のパソコン1台1台にソフトを入れなくても、サーバーにインストールすればすむのもいいですね。カテゴリの選び方もわかりやすく、インターフェイスも使い易いので管理しやすい点も優れています」。

事故が起きない安心感、そして教員の業務効率化、ふたつの導入効果を実感

福岡県教育センター 情報教育部情報教育班 指導主事 児島永一さん
福岡県教育センター
情報教育部情報教育班
指導主事 児島永一さん

学校側からの評価も高く、日々効果を実感していると語る西村さん。主な導入効果として、ふたつの点を挙げていただきました。「ひとつは事故が起きないという安心感。現在は出会い系サイトや学校裏サイトなどによる事件が頻発しているため、学校や保護者から有害サイト対策について問い合わせを受けることもあります。そんな時"我々は『i-FILTER』を導入し対策に取り組んでいます"と自信をもって説明できます。国産ソフトなので日本語の有害サイトをしっかりブロックしてくれますし、目視によりデータベースを収集していますから、教育に携わる者として安心感があるんですよね。もうひとつのメリットは、教員の業務効率化。各校でフィルタリング設定を行なうとなれば、手間も時間もかかります。でも『i-FILTER』なら、当センターでの一元管理が可能。教員は授業に集中でき、その結果より質の高い指導を行なうことができるのです」。教員のエネルギーを割くことなく、インターネットの授業活用を可能にした「i-FILTER」。児童生徒の情報リテラシー向上に貢献しています。

導入から約半年
今後の課題はフィルタリングの最適化とレポート機能の活用

導入から約半年が経過した福岡県教育センターでは、現在「i-FILTER」の新たな活用法を検討しています。「学校側から年度末のアンケートを取っているので、その結果によってフィルタリング設定を細かくチューニングする予定です。今後は各校の実態に応じ、全体のバランスを見ながら最適化を図りたいですね」(児島さん)。西村さんは、今後の課題としてレポート機能の活用を挙げています。「『i-FILTER』のレポートは、最初にグラフで全体の傾向をつかめるので視覚的でわかりやすいんです。まず概要を把握したあとで、具体的にどんなサイトにアクセスしようとしていたのか細かいところまで確認できる。その点が優れています。学校や外部の方々にも閲覧サイトの傾向や問題点を説明しやすいので、今後はさらに活用していく予定です」。インターネット上に氾濫する情報から何を選び、何を発信するか。ICT活用の効果的な指導法について、教育機関は模索を続けています。児童生徒を不適切情報から守り、インターネットを正しく活用するための一助となるべく、「i-FILTER」は情報教育支援を行なっています。

開放的で進取の気性に富んだ県。それが福岡県です

福岡市、北九州市のふたつの政令指定都市を擁し、古くから商業の中心地として発展を遂げてきた九州の玄関口・福岡県。太宰府天満宮、福岡Yahoo! JAPANドーム、福岡タワーなどの名所が多数存在するほか、博多どんたくや博多祇園山笠などの祭りも行なわれ、観光都市としても有名です。人口は約505万人、内50万人以上(2009年3月現在)が就学児童生徒にあたります。福岡県教育センターは教育委員会と連携を取り、豊かな心と確かな学力を持つ子供を育成。福岡の未来を担う人材を育てています。

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