離島だからこそ欠かせない業務を滞りなく進めるためのインターネット環境
日本海に囲まれた自然豊かで美しい島、それが新潟県の北西部に位置する佐渡市です。 特別天然記念物のトキが飼育されている"佐渡トキ保護センター"があることで知られ、また伝統芸能"佐渡おけさ"でも有名。夏から秋にかけて、毎年多くの観光客が訪れています。そんな"自然と芸能の里・佐渡市"を守り続けているのが、市街地から少し離れたところに存在する佐渡市役所。現在、約1,500名の職員が在籍し、日々、市民の生活と文化を守るための職務に従事しています。「佐渡の魅力は、なんといっても美しい自然です。綺麗な空気とあふれる緑、そして豊かな農作物・・・。都市部にはない環境に囲まれ、皆ゆったりと生活しています。
その半面、不便なのが都市部とのコミュニケーション。多くの官公庁では個人情報の保護やセキュリティ面に配慮して、できるだけ情報のやりとりを郵送・宅配で行なうようにしています。ところが佐渡市は離島なので、こうしたやりとりにかなり時間がかかってしまいます。市外の役所や企業と郵送メインでやりとりをすると、時間とコストを大幅にロスすることになってしまいます」。
こう語るのは佐渡市役所・情報政策課の加藤与志雄さん。役所内のネットワークやシステムを管理する、情報化の推進担当者です。 「システム担当者だから言うわけではありませんが、離島だからこそインターネットが重要だということは、日々実感しています。都市部との迅速なコミュニケーション、そして情報収集のため・・・。私たちにとってネットワークは必要不可欠なものなのです。またインターネットを多用するからこそ、情報管理やセキュリティ対策を万全にしなければならないと考えています」(加藤さん)
トラブルを回避し、業務効率をアップさせるコンテンツフィルターの必要性
佐渡市役所に初めてコンテンツフィルターが導入されたのは平成17年のことでした。役所内や市民の皆さんから「業務上、インターネットを利用する職員が増えているようだが、適切に使うことができているのか?」という声が寄せられ、職員の利用内容を把握し、さらにセキュリティを高めるため、導入を決定したといいます。「市役所は、戸籍などの重要情報を非常に多く扱う機関です。それだけに、ネットワークの利用には細心の注意を払うことが求められます。一人ひとりの職員が気をつけるのはもちろん、システム自体に対策を施すのも、もはや当たり前のこと。『間違って危険なサイトにアクセスしてしまい、ウイルスに感染してしまった』『誤ってフィッシングサイトにアクセスしてしまい、情報流出の原因となってしまった』などということがないように、フィルターの導入を決めました。その他、無駄なネットサーフィンを避けることも目的のひとつでしたね。私たち公共機関は皆さまの税金によって成り立っている組織。それなのに、業務と関係ないサイトを閲覧したり、プライベートな掲示板やブログに書き込みをするなんてもってのほかです。つい最近も、とある官公庁の職員が職場からWikipediaへの書き込みを行なったことがニュースになっていましたが、こうした事態を防ぐことも、総務的な観点で考えると重要だと思います」(加藤さん)
ネットワークに関するリスクを回避し、あらゆるトラブルを防ぐ。そのためにコンテンツフィルターは、欠かせない存在になってきているのです。同時に、無駄なアクセスを減らし、業務効率をアップさせることも可能。情報漏洩対策、セキュリティ対策、本来の業務への集中など、コンテンツフィルターはさまざまな側面から、佐渡市役所の仕事をバックアップし続けています。
コストパフォーマンスの高さと充実した機能が「i-FILTER」を選ぶ決め手になった
数あるコンテンツフィルターの中から佐渡市役所が「i-FILTER」を選んだ決め手は、そのコストパフォーマンスの高さ。同様の機能を持つ他社の製品に比べ、明らかに安価に導入できるという点が評価されました。「実を申しますと平成17年~19年までの2年間、佐渡市役所では、他社のコンテンツフィルターを利用していました。ところが、コストの面で、いろいろと無駄が多いと感じる部分がありまして・・・。それで今年、「i-FILTER」への切り替えに踏み切りました。少しでもコストパフォーマンスの高いものを導入したいと考えるのは、公共の機関として当たり前のこと。機能や性能がよく、なおかつ他のものに比べ明らかに有利な条件で活用できるのですから、これはもう「i-FILTER」にするしかないだろうと(笑)。ほとんど迷わずに導入することを決めてしまいました」(加藤さん)
もちろん「i-FILTER」の魅力は、コストパフォーマンスの高さだけではありません。生まれたばかりのWebサイトや検索エンジンのキャッシュにも適切に対応する確実なフィルタリング機能、掲示板などへの書き込みを制御するPOSTフィルタリング機能などなど・・・。挙げればきりがないほど充実した機能が搭載されているのです。「特にいいなと感じたのが、アクセス解析機能です。いつ、誰が、どういうWebサイトにアクセスしたのかが詳細にチェックでき、しかも画面が分かりやすい。ストレスなく操作できスピーディーなレスポンスが返ってくるので、使っていて大変満足しています。また、導入後、職員から『以前よりフィルタリングが厳しくなった』という声が聞かれたんですが、これは「i-FILTER」がそれだけ正確に機能しているという証拠。職員も納得しているようです」(加藤さん)
「i-FILTER」導入後、佐渡市役所ではインターネット関連のトラブルが確実に減少しています。ウイルスの感染やフィッシングサイトなどの被害がなくなり、着々と効果を上げています。
丁寧かつ適切な"切り替えサポート"販売代理店の対応が、高評価につながった
佐渡市役所で加藤さんとともに「i-FILTER」のメリットを体感しているのが、同じく情報政策課に所属する土屋一裕さんです。所内の端末やサーバーを管理している土屋さんは、その魅力についてこう話します。
「加藤が言うようにコストパフォーマンスの高さや使いやすさも魅力ですが、もうひとつ、忘れてはならないポイントが、『代理店であるNECネッツエスアイさんの対応の良さ』。 技術的なサポートをしっかりとしてくださって、本当に助かりました。特に試用期間中は、かなり頻繁にご連絡させていただいて・・・。直接役所内にお越しいただきシステムを手直ししていただくようなことも、何度となくありました。
その結果、実機環境で運用に耐えられるかどうかということを徹底的に確認でき、安心して本格運用に乗り出すことができました。官公庁というのはかなり複雑なシステムになっていることが多いですが、その辺りの問題点がすべてクリアになってから購入できたというのは大きい。本格運用の開始後もしつこく質問させていただいておりますが(笑)、今でも嫌な顔ひとつせず、親身になって対応してくださっています。その信頼感は高く評価できますね」(土屋さん)。 ちなみに、土屋さんが大きな信頼を寄せているNECネッツエスアイ株式会社では、最近増え続けている"コンテンツフィルターの切り替え需要"に対し適切に対応できるよう、"切り替えのためのシステム検証や技術研究"に力を入れています。顧客にとってよりよいフィルター製品を提案し、そして丁寧で的確な技術支援を行なっていく。こうした企業努力の積み重ねが、代理店と佐渡市役所との信頼関係に結びついたと言っていいでしょう。製品の魅力だけでなく人の魅力も、「i-FILTER」の高評価を支える大きな要因となっているのです。
フィルターだけに頼るのではなく“人の目”も駆使し安全で柔軟な対策を行ないたい
多くの企業や官公庁で、インターネットは日々当たり前のように利用され続けています。にもかかわらずいまだに“業務中どのようなWebサイトにアクセスし書き込みを行なうかは、個人のモラルで判断すればいい”と考えている組織も少なくありません。しかし、本当にモラルだけで多くのリスクを回避できるのでしょうか?万が一の出来事があった場合、どのように対処すればいいのでしょう? 「私は、ネットワーク上のリスクを人のモラルだけで回避するのは難しいと思っています。それにもし問題が起きた場合、結局はコンテンツフィルターを導入・運用するためにかかる費用の何倍ものコストがかかることになってしまうと思います。目先の費用や手間の問題を考えてフィルターの導入を先送りするなら、軽い負担で導入できる「i-FILTER」のようなフィルターを、今すぐ取り入れたほうがいいのではないでしょうか」(加藤さん)。
「その上で、各部署の上長などが、適切なアクセス管理をするのがベストですね。私たちのようなシステム部門の人間は、セキュリティポリシーに則った形でのアクセス可否の判断しかできません。しかし実際の現場でなら、より業務内容に合った的確な判断ができるはず。フィルターだけに頼って職員をがんじがらめにするのではなく、あくまでも“フィルター+人間の目”で安全かつ柔軟な情報管理をしていくことが大切だと思います」(土屋さん)。