導入事例

ご担当者様の声
「私たちにとって、『i-FILTER』と『m-FILTER』は、もはや『あって当たり前』の製品に」
MSS事業本部 兼 MSS開発部長 小田島氏

NRIセキュアテクノロジーズ株式会社

NRIセキュアテクノロジーズ株式会社
http://www.nri-secure.co.jp/
野村総合研究所(NRI)グループの情報セキュリティ専門会社として、高度セキュリティ運用・監視、コンサルティング、ソリューション導入、セキュリティ診断、教育など、幅広いサービスをさまざまな業種のお客様に、ワンストップで提供しています。
  • 情報セキュリティサービス事業

セキュリティのフルアウトソーシングサービスで採用する
Webフィルタリング製品を見直しへ

MSS事業本部長 兼 MSS開発部長 小田島 潤氏
MSS事業本部長 兼 MSS開発部長
小田島 潤氏

1995年、野村総合研究所(NRI)の社内ベンチャーとして産声を上げたNRIセキュアテクノロジーズ株式会社。日本におけるインターネットの黎明期からいち早くセキュリティの重要性に着目し、2000年の分社・独立を経て現在に至るまで一貫して、情報セキュリティ分野に特化した製品やソリューション、サービスを提供し続けています。

特に、創業時から同社が主力サービスとして提供を続けているアウトソーシングサービス「FNCサービス」は、金融業界を中心に厳しいセキュリティ要件を抱える数多くの企業で採用され、高い評価を得ています。セキュアなネットワークの設計・構築からその運用・監視まで、すべてのセキュリティ対策をアウトソーシングサービスとして請け負うというもので、具体的なサービス内容としてはファイアウォールやWAF、IDS/IPSなどセキュリティ機器の導入・運用から、メールセキュリティ、Webフィルタリング、リモートアクセス、さらにはデータベースファイアウォールに至るまで、あらゆるセキュリティ対策を含んでいます。

中でも、近年増加する標的型攻撃に対する中心的な対策の1つとして、同社はWebフィルタリングの仕組みを早くからFNCサービスの中に組み込んできました。しかし5年ほど前からは、その利用に課題が生じつつあったといいます。NRI セキュアテクノロジーズ MSS事業本部長 兼 MSS開発部長 小田島潤氏は、当時の事情を次のように振り返ります。

「当初は簡単なURLフィルタリングの仕組みを自前で開発し、後にそれをパッケージ製品に置き換えたのですが、十分なパフォーマンスが得られなかったり、あるいは金融系のお客さまでは必須となる、ログ検索をはじめとした監査対応機能が不足していたりと、不満が出てきました」

Webフィルタリング製品を「i-FILTER」にリプレースしたことで
性能ボトルネックや監査対応機能の不足を解消

そこで同社は2010年、製品リプレースも視野に入れたWebフィルタリングの見直しを行うことになりました。その結果新たに採用されたのが、デジタルアーツの「i-FILTER」だったのです。同社 MSS事業本部 MSS事業三部 上級ITセキュリティアナリスト 中山潤一氏は、「i-FILTER」を選定した理由について、次のように説明します。

「『i-FILTER』は、弊社の主力顧客である金融系企業が求める厳しい監査要件にも対応していますし、URLのデータベースも充実しています。海外ベンダーの製品も検討したのですが、やはり日本語サイトのデータベース情報に関しては、国産製品である『i-FILTER』の方が一日の長がありました」

こうして2010年、同社はFNCサービスのURLフィルタリング製品として「i-FILTER」を新たに導入しました。その結果、当初の課題であったURLフィルタリング処理のパフォーマンス問題も完全に解消されました。

「とあるお客さまでは、5万ユーザーのインターネットアクセスをたった2台の『i-FILTER』サーバで処理していますが、パフォーマンスに関する問題は一切起きていません。ほかのお客さまのシステムでも、『i-FILTER』が原因のパフォーマンス問題は発生したことはなく、極めて高速に動作しています」(中山氏)

「m-FILTER」で高度なメール監査機能と最新のメールセキュリティ機能を安価に実現

MSS事業本部MSS事業三部 上級ITセキュリティアナリスト 中山 潤一氏
MSS事業本部MSS事業三部
上級ITセキュリティアナリスト
中山 潤一氏

さらに同社は、「i-FILTER」導入と時を同じくして、さらにもう1つの製品をFNCサービスのラインアップに新たに加えました。それが、デジタルアーツの電子メールフィルタリングソフトウェア製品「m-FILTER」でした。FNCサービスには従来より、自社開発のメールセキュリティ機能が実装されていましたが、その運用やメンテナンスに課題が生じつつあったと小田島氏は振り返ります。

「弊社の主力顧客である金融系企業では、メール送受信の履歴を後で追跡できるようにしたり、あるいはメールの送受信先を細かく制限したりと、メール監査において特殊な要件が数多く存在します。従来は、そうした細かな制御を自社開発のソフトウェアでカバーしてきましたが、新たな要件が次々と出てくるに従い、徐々に対応が難しくなってきました。そこで『m-FILTER』を導入し、こうした新たなニーズに効率良く対応することにしたのです」

例えば、エンドユーザーが送信したメールをいったん社内ネットワークに滞留させ、上長のチェックを経た後に初めてインターネット上に送出する、いわゆる「メール誤送信対策」の仕組み。これを自前で新たに実装するにはかなりのコストが掛かりますが、「m-FILTER」なら低コストで実現できます。同時に、それまで同社が自社開発によって実現してきた監査対応機能も、「m-FILTER」はかなり高いレベルでカバーできていると中山氏は高く評価します。

「弊社が求める高度な監査機能やメール検索機能を満たすメールセキュリティ製品は、なかなか見付からなかったのですが、『m-FILTER』は唯一この条件をクリアした製品でした。しかも、それを比較的安価に実現できるため、極めて費用対効果に優れた製品だと思います」

今後もデジタルアーツと密接に連携しながら
「i-FILTER」/「m-FILTER」を有効活用していく

現在、FNC サービスの全ユーザーの内、「i-FILTER」を利用する企業は、エンドユーザー数にして数十万にも上ります。また「m-FILTER」も、約9万人のユーザーのメール送信に利用されています。今後FNCサービスの内容をさらに充実させ、ユーザーを増やしていくためには、「i-FILTER」と「m-FILTER」の機能強化、特に「システム連携機能」が鍵を握ると中山氏は述べます。

「弊社のソリューションは、複数のセキュリティ製品をうまく連携させた『トータルソリューション』が特徴です。これを実現する上では、製品間のシステム連携が鍵を握りますが、その点『i-FILTER』と『m-FILTER』はAPI連携機能が充実しているので非常に助かっています。またデジタルアーツさんには、弊社の機能強化要望を製品仕様に積極的に反映いただいており、本当に助かっています」

小田島氏も、今後FNCサービスをさらに発展させていく上で、デジタルアーツ製品には大いに期待していると述べます。

「私たちにとって、『i-FILTER』と『m-FILTER』はもはや『あって当たり前』の製品になっています。FNCサービスは今後、クラウドやモバイルといった新たなITトレンドに対応したサービス強化を進めていく予定ですが、その過程においてもデジタルアーツさんと密接に連携しながら、『i-FILTER』と『m-FILTER』をより有効に活用していきたいと考えています」

NRIセキュアのSOCサービス「FNC(Firewall Network Center)」

お客様のニーズに応じた最適なセキュリティ環境をインテグレーションし、その後の継続的な運用管理も行うフルマネージドセキュリティサービスです。国内外の高度なセキュリティ資格を有したセキュリティアナリストが、日米2拠点での時差を利用した24時間365日体制でサービスを提供しています。不正アクセスや異常な通信など、危険な兆候が認められた場合には、速やかにお客様に状況をご報告の上、セキュリティアナリストの経験を元に原因を特定し、必要な対策を実施します。その他、インターネット接続時のセキュリティ対策に関するベストプラクティスの提供のほか、イントラネットにおける個別ニーズにも対応可能な柔軟性の高いセキュリティソリューションを提供します。

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