利用者が安心安全に、そして便利にインターネットを利用できる環境を目指し、
セキュリティ対策製品を導入
株式会社絆ホールディングスは、2012年1月の創業以来、障害者の自立支援を中心とした福祉サービスを提供しています。大阪市内で4つの就労支援事業と16か所の児童向け事業所を展開し、未就学児向けの児童発達支援から就労支援、就労継続支援まで、利用者を生涯にわたりサポートしています。
障害のあるサービス利用者に働く場を提供することはもちろん、一般就労に必要なビジネススキルのトレーニングを行い、自立を支援します。また、児童発達支援においては、生活面だけでなく、運動や発語が苦手な子どもたちのケアにも力を入れています。
情報セキュリティ対策について、経営企画室 課長 野元 尚一 氏は、「1,500人が安心安全に、そして便利にインターネットを利用できる環境を目指しています。プライバシーマークやISMS認証の取得を通じて、セキュリティ対策におけるリスク分析を行い、Webやメールなど様々な対策製品の導入を進めています」といいます。
簡単なインストールと高い信頼性・安定性が決め手となり
「i-FILTER@Cloud」を採用
同社は、デジタルアーツのWebセキュリティ製品「i-FILTER@Cloud」を採用し、サービス利用者と従業員を合わせた1,500人のPC環境に導入しています。
「i-FILTER@Cloud」は、有害情報や業務に関係のないWebサイトの閲覧を防ぐWebフィルタリングに加え、アンチウイルスやサンドボックス、CASBなど多様な機能を搭載する独自の次世代SWGソリューションです。
同社は2024年5月頃から社内全体のセキュリティ環境の見直しを図り、従業員によりセキュアな環境でWebを使わせたいという方針のもとファイアウォールの導入を検討していました。特にサービス利用者は意図せず危険なWebサイトにアクセスしてしまう可能性が高く、被害を未然に防ぐためにも対策が必要でした。しかし、予想以上に手間とコストがかかり、現実的ではなかったといいます。
「i-FILTER@Cloud」の決め手について野元氏は、「他社製品ではインストールに苦戦することも多かった中で、『i-FILTER@Cloud』のインストールは非常に簡単で、スムーズに導入できたのは決め手の1つになりました。また、デジタルアーツの信頼性の高さと、万が一の障害発生などにもタイムリーな対応がなされており、サポート面でも今後の安定した運用が想像できました」と述べます。
クラウドサービスの利用を会社貸与端末に限定
同社では、複数のクラウドサービスを利用していますが、ID・パスワード情報さえあれば、どの端末からもログインできてしまうことにリスクがあると考え、会社が貸与する端末に利用を限定したいと考えていました。
野元氏は、「他社ではグローバルIPアドレスが固定できない製品もあるなかで、『i-FILTER@Cloud』ではグローバルIPアドレスが固定されるため、会社端末以外からのクラウドサービスへの接続が抑制できるようになりました。これによりさらにセキュリティが向上しました」といいます。
求める情報が一目でわかる統合管理画面を評価
同社では、障害のあるサービス利用者と関連会社の従業員の2パターンのルールを設けて運用しています。管理者が普段からよく活用しているというCASB機能の1つである「クラウドサービス利用状況」画面では、特に気にかけているクラウドサービスの利用状況が一目で可視化できるので、管理者がログから取得する手間をかけずに求めている情報が確認できているそうです。さらに、Webへのブロック数やデータのアップロードを同画面から可視化・監視することにより異常事態が発生していないか、不適切な利用をしていないかなど、ユーザーの利用傾向を把握できています。
「i-FILTER@Cloud」はセキュアな環境を実現するだけでなく、サービス利用者と従業員の端末利用の把握にも役立っています。管理画面は、ユーザーフレンドリーかつ、直感的にわかりやすいUIであるとご評価をいただいています。
同社は、今後も障害者の才能と意志を活かしつつ雇用の促進と定着を積極的に支援し、地域社会に貢献していく考えです。そのために、安心して業務が行える環境構築に努めていくとのことです。
- ※本導入事例は2025年1月時点の内容です。