導入事例

ご担当者様の声
「i-FILTER@Cloud」により 駅係員の業務を妨げずに、
業務上不要なサイトへのアクセス制限を実現
西日本旅客鉄道株式会社 システムマネジメント部・駅業務部

西日本旅客鉄道株式会社

西日本旅客鉄道株式会社
JR西日本は西日本全域にわたる鉄道ネットワークを有する社会インフラ企業として、西日本エリア2府16県においての鉄道業のほか、行政や自治体と協調しながらの駅および周辺開発を行う不動産業、駅ナカを中心に物販・飲食などの流通業を営んでいます。近年はデジタル技術の活用したサービスの提供にも取り組んでいます。

重要インフラを担うJR西日本、 経営課題として情報セキュリティ対策に取り組む

西日本旅客鉄道株式会社 車両

JR西日本は、西日本全域にわたる鉄道ネットワークを有する社会インフラ企業として、西日本エリア2府16県においての鉄道業のほか、行政や自治体と協調しながらの駅および周辺開発を行う不動産業、駅ナカを中心に物販・飲食などの流通業を営んでいます。近年はデジタル技術を活用したサービスの提供にも取り組んでいます。

JR西日本グループの志として掲げる「人、まち、社会のつながりを進化させ、心を動かす。未来を動かす。」の実現のためには、ITサービスの拡充が必要不可欠ですが、そのような取り組みはセキュリティ対策と切り離して考えることはできません。そのため、JR西日本において情報セキュリティ対策は企業成長のための重要な経営課題として位置づけています。

JR西日本グループは、情報資産をさまざまな脅威から守るために「JR西日本グループ情報セキュリティポリシー」を定めこれを遵守し、グループ会社間の情報共有と相互連携により、グループ全体で情報セキュリティ対策を継続的に行っていくことを宣言しています。

近年は、政府も国家戦略としてサイバーセキュリティの強化を要請しています。重要インフラを担う立場として、テレワーク拡大やDX(デジタルトランスフォーメーション)進展に伴う脆弱性の拡大と、攻撃の巧妙化、脅威の増大に対し、経営課題として情報セキュリティ対策に取り組んでいます。

具体的には、情報セキュリティ委員会やCSIRT(Computer Security Incident Response Team)などの「組織的対策」、経営層や一般社員、システム管理者を対象とした教育・訓練などの「人的対策」、セキュリティツールの導入などの「技術的対策」を推進しています。

そういった「技術的対策」の一環として、駅係員のお客様案内などさまざまな場面で活躍する駅係員用のタブレットに関しては、MDM(モバイルデバイス管理)や閉域網を用いた社内ネットワークへの安全な接続などの対策を実施しています。

駅係員用のタブレットに「i-FILTER@Cloud」有害情報対策版を導入

駅係員用のタブレットを導入した当時、先行して導入していた乗務員用のタブレットに倣って、MDMに付随するフィルタリング機能の適用を検討していました。

しかし、駅係員用のタブレットは駅でのお客様案内に活用するという特性上、観光案内やJR以外の交通機関など多種多様なWebサイトを閲覧する必要があります。状況に応じて閲覧するWebサイトが日々増え続けるため、ホワイトリスト形式あるいはブラックリスト形式によるフィルタリングでは更新が間に合わず、駅係員用のタブレットには適さないと判断しました。

そこで、カテゴリによるフィルタリングが可能なことから当初はエンドポイントWebセキュリティ製品「i-FILTER ブラウザー&クラウド」を導入しました。現在は「i-FILTER@Cloud」有害情報対策版を利用しています。

Webサイトのカテゴリに応じてアクセス制限

駅でのお客様案内に活用する駅係員用のタブレットに「i-FILTER@Cloud」有害情報対策版を導入
駅でのお客様案内に活用する
駅係員用のタブレットに
「i-FILTER@Cloud」有害情報対策版を導入

JR西日本管内の各駅に駅係員用のタブレットとして、iPad計3,715台が配布されており、各駅の担務ごとに端末を共同利用しています。「i-FILTER@Cloud」有害情報対策版は駅係員用のタブレット全台に導入しており、Webサイトへのアクセス制限を行っています。

「i-FILTER@Cloud」有害情報対策版は、業務に関係のないWebサイトやフィッシング詐欺サイトをブロックするなど、カテゴリに応じてフィルタリングを行うことが可能です。

Googleだけでなく、主要な検索サイトで検索ワードの制限ができるなど、幅広い対応が可能で、利用者の利便性を損なうことなく、不適切なサイトへのアクセスが制限できている点を評価いただいています。前製品ではYahoo!検索において検索ワードの制限ができず、改善を求める声がありました。

導入においてはエージェント方式の認証を活用しました。アプリを起動するだけでユーザー認証が完了するため、端末のキッティング作業が従来製品に比べて格段に簡易になりました。

JR西日本グループ全体で安全で快適に利用できるIT環境を実現

西日本旅客鉄道株式会社駅係員用のタブレット画面

クラウドサービスの利用やテレワークの普及など、利用者の利便性が向上する一方でこれまでの「IT資産は社内ネットワークの中で管理する」という前提が通用しない時代になりました。JR西日本においても、この環境変化に対応すべくグループ会社を含めた最適なネットワーク環境の検討を行っていますが、そこでも情報セキュリティ対策が大きな論点となっており、グループ全体で安全で快適に利用できるIT環境を実現するためにも新たなセキュリティツールの活用など、時代に合った対策を推進しています。

また、JR西日本グループは鉄道の安全性向上に向けた不断の取り組みを積み重ねていくことを基盤としつつ、さまざまなパートナーとの共創とイノベーションにより、「地域共生企業」として事業を通じて社会や地域の課題解決に貢献することで、社会的価値と経済的価値を合わせて創出します。また、共に働く仲間とともに、JR西日本グループ自身が挑戦し成長することで、よりよい未来を創り上げていきます。JR西日本グループが新たな一歩を踏み出すにあたり、「私たちの志」を新しいJR 西日本グループのめざす姿として共有し、持続可能で希望が持てる社会づくりに貢献し、その先の一人ひとりが思い描く暮らしを実現していきます。

  • ※本導入事例は2023年5月時点の内容です。
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