トップメッセージ

デジタルアーツ株式会社 代表取締役社長 道具 登志夫

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。

昨年は、世界中で新たなセキュリティ脅威が顕在化し、日本においても大手企業におけるマルウェア感染やそれに伴う大きな損害、損失などが世間を騒がせました。高度化し、多様化するこれらの脅威に対抗するため、インターネットの安全な利用に対するニーズはますます高まっています。私たちはこの状況を深く認識し、すべてのユーザーにとって安全で安心なインターネット環境の構築が急務であると考えております。

このような中、当社は情報セキュリティソリューションを展開する国産のセキュリティ対策メーカーとして、創業以来蓄積してきたノウハウを活かし、お客様が安全なインターネットにのみアクセスできる「ホワイト運用」を提唱し、その普及と推進に努めております。この「ホワイト運用」を実現するために開発された「i-FILTER」や「m-FILTER」のセキュリティソリューションは、幅広いセキュリティニーズに対応し、高度なフィルタリング技術により、多種多様な脅威からお客様の情報を守ることが可能です。
加えて、昨年当社ではIDaaS(Identity as a Service)・ファイル転送・コミュニケーションといった新たな市場においても革新的な製品をリリースいたしました。これにより、クラウド時代におけるユーザー認証やファイルの安全な共有、コミュニケーションの保護といった多方面でのセキュリティニーズにお応えできる体制を整えております。お客様のビジネスを包括的にサポートするセキュリティインフラを提供することで、信頼されるパートナーであり続けることを目指しています。

また当社グループは昨年、総合セキュリティメーカーとしての成長を加速させるため、新たな中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)を策定しました。この計画では、セキュリティ事業のさらなる成長を図ること、公共市場におけるシェア拡大を目指すこと、そして新たな施策を実行するための人材投資を行うことを重視しております。これらの目標を達成するために、従業員一人ひとりが高い意識を持ち、自身の能力を最大限に発揮できる環境を整えて参ります。

本年は、既存製品の更なる機能拡充と新製品のリリースにより、お客様のトータルセキュリティニーズに応えることで、セキュリティメーカーとしてのプレゼンス向上に努めてまいります。また、文部科学省が推進する「GIGAスクール構想第二期」や、教育機関における「次世代校務DX」において、安心・安全な教育DXの実現に寄与し、生徒や教師の皆様が安心してデジタル教育環境を活用できるよう、ソリューションの提供を行います。教育の現場で求められる高度なセキュリティを実現することで、未来を担う子どもたちの学びの場をしっかりと支えていく所存です。

そして、本年は当社創立30周年を記念する年でもあります。30年間にわたるご愛顧に心から感謝申し上げるとともに、この節目の年にあたって、次の30年に向けた新たな第一歩を踏み出すときが来たと感じております。これまで以上に社会のため、お客様のために貢献できる存在でありたいと願っております。
お客様をはじめとする、すべてのステークホルダーの皆様の健康と幸せを心より願い、新年のご挨拶とさせていただきます。今年も変わらず、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。新たな一年が皆様にとって素晴らしい年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

2025年1月1日
デジタルアーツ株式会社
代表取締役社長 道具 登志夫