トップメッセージ

デジタルアーツ株式会社 代表取締役社長 道具 登志夫

株主・投資家の皆さま

当社グループは、国産のセキュリティソフトウェアメーカーとして、「より便利な、より快適な、より安全なインターネットライフに貢献していく」という企業理念を掲げ、成長し続けております。

現在、セキュリティ業界はクラウドサービスやテレワークの普及に伴い、大きな転換期を迎えています。インターネットの利用範囲が広がり、情報漏えいやサイバー攻撃のリスクが増加している中、セキュリティ製品の需要は急速に拡大しています。また、IoTやAI、テレワークの普及により、セキュリティ担当者が直面する脅威も高度化し、セキュリティ運用業務の負荷が課題となっています。これらのニーズに対応すべく、当社は高い優位性を持つ「ホワイト運用」に加え、最新のセキュリティ機能を備えた「i-FILTER」Ver.10、「m-FILTER」Ver.5を提供しています。
また、クラウド環境でも安全にWebとメールを利用できるクラウドサービス「i-FILTER@Cloud」、「m-FILTER@Cloud」も展開しています。これらの製品は多くのお客様から高い評価を頂いており、2024年12月末時点においてユーザー数は1,371万ライセンス(2024年4月より109万ライセンス増)に達し、7年前の発売開始から現在に至るまでお客様からのマルウェア感染などの被害報告はゼロとなっております。

さて、今年5月に新たな中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)を発表いたしましたが、初年度である今年度は第3四半期を終えて案件獲得が好調に進んでおり、順調に計画を進捗できています。
企業向け市場においては、主力製品「i-FILTER」、「m-FILTER」の継続的な機能強化と新製品「StartIn」、「f-FILTER」の新機能追加や、オプション製品「Anti-Virus & Sandbox」の訴求により、お客様のトータルセキュリティニーズに応え、売上高拡大と国産総合セキュリティメーカーとしてのブランド価値向上を実現しています。特に本会計年度ではクラウド、オンプレミスの両環境に対応した製品戦略の展開により、Webとメールのクラウドセキュリティへの移行ニーズや他社オンプレミス製品終売に伴う当社オンプレミス製品への乗換えニーズを捉えたことに加え、主力製品に付加価値を与える新製品・オプション製品の提供によるクロスセル・アップセル戦略が好調に推移した結果、堅調な成長を継続できています。
また、公共向け市場においては、「GIGAスクール構想第2期」案件や「次世代校務DX」案件獲得のため、「i-FILTER」の学校向け機能の継続的な強化による製品価値向上や、販売促進の強化により、順調な売上高成長と更なるシェア拡大のための活動を計画的に実施しております。特に、来年度より端末調達が本格化する「GIGAスクール構想第2期」案件においては、既に受注が徐々に始まっており、本会計年度においても複数の大口案件を獲得できています。
第4四半期以降もこの流れを継続し、中期経営計画の達成、及び国産総合セキュリティメーカーへの成長の実現に向け邁進して参ります。

私たちは熱意と専門知識を持ったプロフェッショナル集団であり、常に最高品質を追求し続けることが当社の使命と信じ、常に市場の変化を見据え、革新的な技術とサービスを開発し、お客様と共に成長していきます。

今後ともより一層のご支援ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2025年01月31日
デジタルアーツ株式会社
代表取締役社長 道具 登志夫