トップメッセージ

デジタルアーツ株式会社 代表取締役社長 道具 登志夫

株主・投資家の皆さま

現在、セキュリティ業界はクラウドサービスやテレワークの普及に伴い、大きな転換期を迎えています。インターネットの利用範囲が広がり、情報漏えいやサイバー攻撃のリスクが増加している中、セキュリティ製品の需要は急速に拡大しています。また、IoTやAI、テレワークの普及により、セキュリティ担当者が直面する脅威も高度化し、セキュリティ運用業務の負荷が課題となっています。これらのニーズに対応すべく、当社は高い優位性を持つ「ホワイト運用」に加え、最新のセキュリティ機能を備えた「i-FILTER」Ver.10、「m-FILTER」Ver.5を提供しています。また、クラウド環境でも安全にWebとメールを利用できるクラウドサービス「i-FILTER@Cloud」、「m-FILTER@Cloud」も展開しています。これらの製品は多くのお客様から高い評価を頂いており、2024年3月末時点においてユーザー数は1,262万ライセンス(2023年4月より94万ランセンス増)に達し、約6年半前の発売開始から現在に至るまでお客様からのマルウェア感染などの被害報告はゼロとなっております。

今回、2024年3月期の決算発表に併せて、新たに策定した中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)も発表いたしました。この中期経営計画は、前回2022年5月に公表しました中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)の最終年度である本年度をオーバーラップさせる形で策定したものですが、前回策定時から外部・内部の事業環境が変化したことを受けて見直しをしています。具体的には、新たな製品領域の展開、公共市場における既存製品の更なるシェア拡大といった目標を新たに盛り込みましたが、前回の中期経営計画でも掲げた「総合セキュリティメーカーへの成長」という大方針は一切変更することなく、更なる実現を果たしてまいります。

私たちは熱意と専門知識を持ったプロフェッショナル集団であり、常に最高品質を追求し続けることが当社の使命と信じ、常に市場の変化を見据え、革新的な技術とサービスを開発し、お客様と共に成長していきます。

今後ともより一層のご支援ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2024年05月08日
デジタルアーツ株式会社
代表取締役社長 道具 登志夫