トップメッセージ

デジタルアーツ株式会社 代表取締役社長 道具 登志夫

株主・投資家の皆さま

当社グループは、国産のセキュリティソフトウェアメーカーとして、「より便利な、より快適な、より安全なインターネットライフに貢献していく」という企業理念を掲げ、成長し続けております。

現在、セキュリティ業界はクラウドサービスやテレワークの普及に伴い、大きな転換期を迎えています。インターネットの利用範囲が広がり、情報漏えいやサイバー攻撃のリスクが増加している中、セキュリティ製品の需要は急速に拡大しています。また、IoTやAI、テレワークの普及により、セキュリティ担当者が直面する脅威も高度化し、セキュリティ運用業務の負荷が課題となっています。これらのニーズに対応すべく、当社は高い優位性を持つ「ホワイト運用」に加え、最新のセキュリティ機能を備えた「i-FILTER」Ver.10、「m-FILTER」Ver.5を提供しています。また、クラウド環境でも安全にWebとメールを利用できるクラウドサービス「i-FILTER@Cloud」、「m-FILTER@Cloud」も展開しています。これらの製品は多くのお客様から高い評価を頂いており、2024年9月末時点においてユーザー数は1,339万ライセンス(2024年4月より77万ライセンス増)に達し、7年前の発売開始から現在に至るまでお客様からのマルウェア感染などの被害報告はゼロとなっております。

さて、今年5月に新たな中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)を発表いたしましたが、初年度である今年度は第2四半期を終えて売上高が会社計画通りに順調に進捗できています。
企業向け市場においては、主力製品「i-FILTER」、「m-FILTER」の継続的な機能強化と新製品「StartIn」、「f-FILTER」の新機能追加や、オプション製品「Anti-Virus & Sandbox」の訴求により、お客様のトータルセキュリティニーズに応え、売上高拡大と国産総合セキュリティメーカーとしてのブランド価値向上を実現しています。
また、公共向け市場においては、「GIGAスクール構想第2期」案件や「次世代校務DX」案件獲得のため、「i-FILTER」の学校向け機能の継続的な強化による製品価値向上や、販売促進の強化により、順調な売上高成長と更なるシェア拡大のための活動を計画的に実施しております。特に、当中間連結会計期間においては、「次世代校務DX」案件において、主力製品「i-FILTER」、「m-FILTER」と新製品「f-FILTER」を組み合わせた提案の好事例を受注できており、今後はこのような事例を他案件にも展開していきたいと考えております。
第3四半期以降もこの流れを継続し、中期経営計画の達成、及び国産総合セキュリティメーカーへの成長の実現に向け邁進して参ります。

私たちは熱意と専門知識を持ったプロフェッショナル集団であり、常に最高品質を追求し続けることが当社の使命と信じ、常に市場の変化を見据え、革新的な技術とサービスを開発し、お客様と共に成長していきます。

今後ともより一層のご支援ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2024年10月31日
デジタルアーツ株式会社
代表取締役社長 道具 登志夫